思い出を絵に描こう!今年度を振り返って!
2016年3月23日 アートスクール
――― この記事は、生徒さんとその親御さんに向けて主に書いています。<(_ _)>―――
春は卒業・進学を迎える節目の季節。アトリエ・ココも今年度を振り返って、思い出
を絵にしてみよう!とやってみました。
というのも、自分がこの歳になると、やたらと子ども時代のことを思い出して
懐かしくなってしまいます。小学生のとき、仲間で、校舎の縁の下に入って、
「大脱走」という遊びをしていました。映画『大脱走』(スティーブマックイン主演)
を見立てて、その音楽を頭に鳴り響かせながら、見つかったら怒られる!
っていうワクワクドキドキ感の中で、まさに脱走する捕虜の気分になっていた
わけです。その時のことを絵にしたのが上のイラスト。
というわけで、子どもたちにも、今年遊んだことで面白かったことを絵に
描き止めておいてもらおうと、振り返ることで、思い出に色がついていきますから。
ところが、いざ描こうとしても、何を描いていいやら。あまり浮かんできません。
子どもってやっぱり、「今」を生きているんだなーと思いました。
で、4月から行事などを振り返ってみました。
2年生のゆづきちゃんは、おじいちゃんの家で、焼き芋をしたことを絵にしました。
落ち葉をもやして、アルミホイルに包んだ芋を棒でつついて焼き具合を見ています。
夕焼けに雲がたなびく秋の空をバックに。
4年生のななちゃんは、琵琶湖の花火大会を見に行ったときの絵。
ななちゃんの家族と、一緒にみた家族を描いて、
空には、打ち上げ花火。ゆるキャラ「ひこにゃん」の形も上がったそうです。
へー。色づかいが、ちょっと懐かしさを感じる、色合い。全体にグレー系に
トーンを落としています。(こういう色使いが出来るセンスがあるんですよ)
新しく入った4年生のゆづきちゃん。
家の近くにある桜を描きました。土手と道路と川。
道路の線は何?って聞くと、
アスファルトを桜の根が突き破って、それがヒビになっているそうです。
道に、そのひび割れを黒い線で描いています。絵的にも、この線は画面に動きを作り
生きている。
川の、微妙な緑青系の色合い、道路の垂らし込んだ、にじみ。
そこにひらひらと舞い散る桜な花びら。なんとも情緒的なものを感じました。
これを描いた想いは聞いていませんが、こころに残る風景だったのかな。
。
かのちゃん。
初詣の時のことを絵にしました。市内の神社ではないとか。
手前の黒の縞模様の帽子を被っているのが本人だそうです。
赤色の鳥居をどーんと置いて、墨のようなタッチで周りの情景を描いています。
その筆遣いが、雪の舞っている感じだったり、冬の寒さが伝わってきます。
でも、そのモノクロ感と人をカラフルな色を使って、温か味のある絵になっている
感じがします。
りんかちゃん。
はじめて自転車に乗れた日のことを描きました。
画用紙に下図を見ながら描き起こしたのですが、時間切れで描き切れず。
下図を一生懸命作っていて、そっちに力が入ってしまいました。自転車に乗れた
時のうれしさや、その時の周りの様子なんか、描きながらだんだん思い出して
きたみたいですね。次からは、画用紙にいきなり描いてみてください!
春は花が咲きはじめ、新しい年の始まりっていう感じがあるけど、
何か、ものさみしさ、のような感情もあります。別れの季節でもあるからかな?
新学期への不安もちょっぴりあるでしょうけど、明日はいつでも未知の世界!
今、今、今の連続で自分の気持ちを大切に、明日の扉を開いていってほしいなあ
と思います。(←これ難しいこと、また言ってるかな?)
最後に、これを読んでくれたSCSのMさんの感想、一言を加筆しておきます。
(写真・文 いわたたかし)
「ひとりひとりの印象として記憶された場面が、その時の思いとともに出てきて(思い出)、
絵というかたちになっているのだなあ、と実感しました。」(M・O)
アートスクールは
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時々予定が変わるので、中学生コースの今年の予定から確認してください。
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