トップご挨拶イベントNEWSお知らせレンタルカルチャーエコ街のはたけてっらこや館内アクセス

過去の記事へ |次の記事へ | NEWS一覧へ




映画を通して
フランスの歴史を知る

第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
次回の予定




『フランス革命』
日本初公開の映画


















日本語で弁士をつとめる2人



革命の旗手ロベスピエール。
この時16歳。ルイ16世王に
賛辞を述べる。




全国三部会のシーン
三部会とは、第一身分(僧侶)、
第二身分(貴族)、第三身分
(平民)によって構成されてい
る議会。



「球戯場の誓い」
第三身分の平民が決起する。



革命の先導役となるデムーラン。
民衆に演説をして蜂起を促す。
「武器を取れ!」


バスティーユ襲撃
絶対主義の象徴だったバス ティ
ーユ(弾薬庫)を民衆が襲う。
革命の火蓋は切られた。


ヴェルサイユの行進。
生活に困窮していた女性たち
3万人が蜂起し、ルイ16世のい
るベルサイユ宮殿まで行進した。
「パンをよこせ!」







 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

映画『フランス革命』 

第2回「映画を通してフランスの歴史を知る」開催 《12月25日》

カルチャーカフェ『映画を通してフランスの歴史を知る』の第二弾が、暮れも押し迫る土曜の夜に開かれた。今回の映画は、『フランス革命』である。講師は大嶋優さん。滑り出しからその語り口に力があった。



革命に走る若者たち

フランス革命は、国王が権力を握っている絶対王制の社会から市民が主権を持つ社会へ変革する市民革命である。贅沢に暮らす宮廷貴族たちと、一方で貧しい生活を強いられる下層身分の市民たち。その中から革命にひた走る若者たちが登場する。革命の背景となる社会状況がここにある。
その中 に、啓蒙思想家ルソーの社会契約論が市民に広がっていく。その広がり方も、カフェやサロンで、ルソーの影響を受けた若者が、その思想を民衆に語り説く。
それが一つの力となり、群集となって、暴力で体制を崩壊させていくというものだ。

映画は、フランス革命の旗手となる当時16歳のロベスピエールが、王に賛辞を述べるシーンから始まる。御礼の一言もなく立ち去る王。馬のひと蹴りで撥ねた泥をかぶるロベスピエール。盟友となるデムーランもそこにいて、王に怒りを覚える。この3者が革命の舞台に躍り出ていくのだが、その後の運命など知る由もない。
時は流れフランス革命を象徴する場面が次々と映し出される。
「三部会の召集」「球戯場の誓い」「バスティーユ襲撃」「ヴェルサイユの行進」…映画はクライマックスへ。

と思いきや、今回も、時間切れだ。第一部の解説だけで終わってしまった。映画には第二部があり、ロベスピエールが権力を持ち、恐怖政治と呼ばれる体制になっていく続きがあるそうだ。

大嶋さん、ついつい一つのシーンに熱が入ってしまう。やはり、革命の士が市民に演説するように、その姿とダブって見えてしまう。フランス革命を語りたい意味が、大嶋さんから伝わってくるようでもある。

ということで、会場の皆さんにも頭を下げて、また、続きをやらせて下さいと終わった。

フランスの歴史から自分史へ

ところで、なぜ、今、フランスの歴史なのか、そんな疑問を持つ方もあるだろう。私自身の考えを述べれば、「鈴鹿カルチャーステーション」で今こうして行われていることの中に、フランスの歴史とも重なり、学ぶべきものがあるのではないか、と理解する。また、「歴史的な見方」を知ることによって、今、という時代をとらえ直していく意味もあろう。

大嶋さんによれば、「一番は“自分の歴史”を語りたい」という。そして、「参加者一人ひとりが“自分の歴史”に目を向けてみることがしたい」と。
フランスの歴史を語りながら、自分の歴史を紐解く、そこにいったい、どんな関係があるのか、それはまた次回以降につづくようで楽しみでもある。

また、フランスの魅力の一つとして、フランスは気候の温暖な土地で、他の地域から民族が移り住んできた歴史があることは前回でも学んだ。レオナルド・ダビンチはフランソワ1世に招聘され晩年はフランスでその腕を揮い、ルイ14世の時は、イタリア人のリュリがフランス・オペラを確立する。

フランスにある魅力とは何だろうか。
大嶋さんに聞くと、「フランスはとても大らかな国です。超一級の美術品が子どもの触れるところにあったり…」何か人を惹きつける魅力のあるところなのだと。
その魅力と、鈴鹿コミュニティの魅力とも共通するところがあるようだとも言う。

「そんなところも探れたら面白いですね。ここに来て、講師で話す側も楽しくて、聴く側も共に楽しみ、喜び合えるという場になっている。そういうところかもしれない」

一つの国の歴史を探究することは、そこに詰まっているエキスを抽出し、いまという時代の中に、活かせるものを見出すことかもしれない。コミュニティづくりや文化活動など、人が集まってきて、その自発性が発揮できる要因とは何か、そんな答えも見い出せるのかもしれない。

まだまだこの講座は続きそうだ。(記事=いわた)




第3弾のお知らせ

カルチャーカフェ『映画を通してフランスの歴史を知る」B

日時: 1月23日(日)pm7:00〜9:30


今回は『フランス革命』(第二部)をご覧いただきます。
いよいよ佳境に入ってきました。

盟友ダントンとロベスピエール、両雄の決別。
部屋の中で自らを模した小像をなでながら、
ダントンの処刑場送りの行進に耳を澄ますロベスピエール。
しかし、やがて彼も処刑場へ。

ダントン、ロベスピエール......
命を賭して目指した革命に彼らは何を見たのだろうか?




このページのトップへ

since 14.Jun.2010  Copyright SCS All right reserved.