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カルチャーカフェの司会進行を
務める聡子さん。
今回のニュース記事も担当
しました。

































 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

日本人のふるさと観を探る《第2回》 

 ふるさとの二重性に揺れ動いた文学者たち 《12月19日》



講師の牛丸仁先生(児童文学者)

先月の11月14日の「日本人のふるさと観を探る@」に続いて第二回目のカルチャーカフェが開かれました。

「拒否性」と「抱擁性」

前回は主に、万葉集、古今和歌集、小林一茶から「ふるさと」を探りました。
前回もお話にあがったふるさとの二重構造ですが、今回の石川啄木、萩原朔太郎、室生犀星、島崎藤村の詩、童話を通してこの二重性「抱擁性」と「拒否性」が更に色濃くでてくるのが読みとれました。
そして今日の文学者たちはみな、生い立ちに人とは違う事情があったり、若い頃に挫折を経験していたりと、そのことがのちに人々の心を打つ作品を生む要因のひとつになっていきます。

「ふるさとの二重性に揺れ動いた文学者達」という今回の講座のサブタイトルにもあるように、時には激しくふるさと(特にふるさとの「人」)に拒否されようとも、最後にはふるさとに抱擁されたい思いを強くする文学者たち。
それは、ふるさとが、自分そのもの、自分の根っこを生んだ大地のようなものだからかもしれません。

♪「椰子の実」が心に染みる

コーヒーブレイク後、後半では、ソプラノ歌手の鮫島有美子さんのCD、「椰子の実」を聴き、それまでの講義の内容がゆっくり心に染み渡る効果ももたらしてくれました。

牛丸先生自身の生い立ちのお話も飛び出し、それが児童文学者の道を歩むことに繋がっていったお話は必然的に今日の講座のクライマックスとなりました。
目頭が熱くなったのは私だけでしょうか。

参加者からは、ふるさとと聞いて思い出されるのが、中学生の時のご自身がしてしまった事に対してお母様が相手のお宅で頭を下げて謝っていた「風景」であるというお話が印象的でした。
シリーズ三回目の次回では、ふるさとの二重性がどうなるのか、また、前回出た「無関心」の話は再発するのかなど、楽しみが尽きません。(記事=聡子)


先生の姿に圧倒された

以下はプレゼンの大先輩の牛丸先生のテクニカルな感想(余談)です。

「今日は体調が万全でないから」とおっしゃる牛丸先生でしたが、どうして、どうして、前回より更に心に響く熱い講座となりました。マイクを前にきっぱりと「地声の方がいいや」というところなどなど、節々にプロとしてもこだわり、貫禄が垣間見れた2時間でした。

人前でお話しするのが仕事の牛丸先生ですが、意外にも毎回、毎回、凄く緊張するそうです。「今日は2時間、もたんぞ」、資料がぎっしりで「全部話せるかな」とおっしゃっていたのに(私も少々心配で…)、質問の時間を10分残してピッタリ2時間!
場数を踏んでいるからでしょうか、あまりの完璧さに驚嘆しました。

普通、2時間通しであれだけの内容をマイク無しでは考えられません。
しかも薬の影響で体調が芳しくないとおっしゃっていてです。
とにかく、全てに圧倒された会でした。
(聡子)



病室での一番の薬

先月初回に参加して今回の二回目を楽しみにしていたが牛丸先生の体調如何によって可能かな?と思っていたところの開催とあって喜んで出席しました。

お話も最後までいけるかと危ぶんでいましたが又、声もマイクを用意されたが生の声でいけるところまでと話しも進むほどに力が入って自ら破顔一笑の連続で本題もさること乍ら、それに纏わるエピソードや裏話満載で実に面白く引き込まれ、時間の経つのも忘れるほどであっと云う間に終わり時間になっていました。

石川啄木、萩原朔太郎、室生犀星、島崎藤村の文学作品からふるさと観を探ると云うテーマで自分自身のふるさととは?と自身の根源的な方にまで行きつつあるような。

次回は今後の社会に於いて、ふるさとはどうあったらよいか?ふるさとを創る?というようなテーマで考えているとのことで益々楽しみになりました。

明日からまた入院とのことで無事ならば開催しましょう!と笑っていました。先生の体調回復を切に願っています。
先生は大きな手術の後の病室で次回の講演の構想を色々考えたことが一番の薬になったと話していたこ とが心に残りました。

こういう企画を色々立案して下さるようSCS関係者の方々にお願い致します。



会場風景  



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