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ふるさとは創るもの 

『日本人のふるさと観を探る』 第3回 《1月16日》

児童文学者の牛丸さん

今回三回目となった、「日本人のふるさと観を探る」シリーズ。今回は、牛丸先生の2作品、『塗師の峠』、『夢の設計図』を題材にして、「ふるさとは創るもの」という視点からふるさと観を探っていきました。
どちらも、長野県木曽郡が舞台で、新聞に連載された作品です。今回の講座の最大の見所は、この作品が、「予言的」とも言えるように、実際に木曽の町、人々に変化をもたらしたところです。

『塗師の峠』は、若い木曽漆器職人の主人公が、漆器産業の衰退を食い止めようと試行錯誤していきます。その中でそれぞれ違う価値観を持つ6人の若者漆器職人が集まり展覧会をするのですが、実際のちに、地元の漆芸作家が集まり展覧会を開いたそうです。

『夢の設計図』に至っては、実際に校舎を改装する際、作品の中で描かれた、六角形の建物の案や、イワナが泳ぐ小川のイメージが採用されたことが予言的でした。

先生のふるさとへの想い(熱い想い!?先生は否定されていますが)が作品に刻まれ、それを地元の人々が共感し、実際に形にしていく。これは架空のお話では?と思ってしまうくらい劇的で心温まる「ふるさと」の話でした。

コーヒーブレイクの際には、参加者には嬉しい(美味しい!?)サプライズ! 長野県木曽の名物「すんき漬け」の試食会となりました(笑)。古くから貴重な塩を使わず、発酵されたお漬け物。野沢菜より素朴でなんとも言えない味わい。私は美味しくて止まりませんでした。




次回のテーマは、今回のほっこり暖かなふるさと観から一転、「ふるさとを捨てる」だそうです。後半は皆さんのふるさと観も語ってもらいます。自分のふるさとや原点にまつわる物を持参するという楽しい宿題付です。(さとこ)





この日、鈴鹿では大雪の悪天候でしたが、それにも関わらず、たくさんの人で賑わいました。

 

 

 

 




牛丸先生は、病気を患っていますが、講座に賭ける想いは熱く、躍動感にあふれています。

 

 

 


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