「種まき」→「収穫」→「食べる」のサイクルを経験
「はたけ企画」の魅力は? お母さんからのメールより
《2015年9月10日》
人気上昇中の「はたけで食べよう!」企画。毎回たくさんの人たちで賑わっています。
いったいその魅力って何でしょう。そして、この場がもっとどんな場になっていけたら
みんなの“育ち合いの場”になっていくのでしょうか?
そんなお題を持ちながら、記者は毎回取材を続けています。
時に、子どもの様子に変化がみられることがあります。
毎回参加している子が今回は何か様子が違うぞ!と思うことも…。
7月の大豆の種まきの時のこと。
一人の女の子が、すたすたと種をもらって、
畝に入り、一人でどんどん播いていました。
女の子が一人で行動するってちょっと珍しいなーと思ったのです。
たいていは、親か友達と一緒なのに…
その時のその子の姿は、何か一人立ちしているような、たくましく見えました。
その子は、以前、遊んでいて溝に落ちてしまい、泥だらけになってしまった子です。
涙目で一度服を着替えに家に戻ったことがあり、記者もよく覚えていました。
だから、余計に一回り大きくなったように感じたのかもしれません。
毎回参加する毎に、何か成長しているものがあるのかな?
と、そんなことを思い、その子のお母さんに様子を伺ってみたのです。
そして、メールを頂きました。
そのお母さんのメールを紹介します。
●お母さんからのメール♪
前々回、泥んこになったのは我が家の長女です。(笑)
とにかく活発な子で…(´д`|||)
前回の大豆まき、トウモロコシ、西瓜割りは、とても楽しかったみたいで
親の私から見ても、確かに積極的に参加していました。
ほぼ毎回、はたけに参加させて頂いて気が付いた事は、
子どもがはたけを楽しみにしだしたことです。
はじめのうちは、ただやらされてる感があったのですが、
自分が蒔いたジャガイモ等を収穫出来たり、トウモロコシを収穫したりと、
「収穫」の経験はとても嬉しかったみたいです。
前々回、収穫したジャガイモを使っての自宅料理は
「これ、私が作ったジャガイモだから、美味しい〜!」
と言って、いつもよりたくさん食べてくれました。
「収穫」を実感できたからなのか、
前回の大豆まきも、
収穫を楽しみにして積極的になったのかもしれません。(^_^)
子どもにその時の感想を聞いてみたら、
初めのうちは、何をどうしたらいいのか、
よく分からないまま終わってしまったけれど、
何回か参加し続けていくうちに要領を掴んだらしく、
それから楽しくなったみたいです。
やはり、数をこなすと新たな発見や経験が出来て、
どんどん楽しくなっているみたいです。
また「やらされ感」とは、はじめたきっかけは
子どもがやりたいと言ったわけではなく、
私が子どもを連れて行ったのが始まりです。
日曜日はだいたい家の中でテレビを見たり…ゲームをしたり…。
そんな生活をやめたいと思ったからです。
だからといって、毎週どこかにお出掛けや公園も大変で…(-_-;)
なので、「はたけ」は親の私にとっても本当にありがたい企画です。
野菜の「種まき」→「収穫」→「食べる」のサイクルを経験させて頂けるのは、
ここの企画だけじゃないでしょうか?
スーパーに並んでいる野菜ではなく、自分自身で野菜を育てて食べる。
とても素晴らしい企画だと思っています!
(Kお母さんより)
「はたけ企画」に参加するたびに、子ども自身が変わってきているんですね。
子ども時代の経験は、その子の成長にとって、大事な肥しになって
いきますよね。親にとっても、育つ場であってほしいと思いますが、
それはどんなことでしょう… 更にそこをもっと探っていきたいと思います。
(絵と文:いわた)