はたけで食べよう!ジャガイモ祭りだ!
自然のチカラにビックリ!
《循環共生パーティー主催》!開催 《2015年6月14日》
「街のはたけ公園」(鈴鹿市算所町)で
梅雨の谷間で、さほど暑くもない曇り空となった6月14日、日曜日。
只今、人気上昇中の「はたけで食べよう!」が循環共生パーティの主催で開かれました。
と言うのも、今回キャンセル待ちが2家族もあり、定員60人で締め切っていたのです。
次回の申込みも続々と入っていますよ。
そんな参加者いっぱいの中、果たして、順調にいったのでしょうか?
記者も、ハラハラ、ドキドキしながら、見守りました。
そして、今回も、“子育て放棄ママさん”からのレポートが届いています。
(“子育て放棄ママ”というネーミングをもっとかわいいのにして、という本人からのリクエストがあり、
今回から本人の希望で、“Yくんママ”という普通の名前にしました。(;^ω^))
では、写真で振り返ってみましょう!
朝8時30。おー!子どもスタッフ!が集まって、今日のお昼のカレーを作っていました。
大きなジャガイモを切るのが大変そう。
外では会場づくり。 テーブルにする大きな板をおじさんと運んでいます。
「はたけ公園」の周辺は、紫陽花が満開。アジサイが咲くこの季節にちなんで、
今回のイベント名は「味彩まつり」。はたして、そのお味は?
●さあ、はじまり
三々五々参加者がやってきます。
顔なじみの方もいますが、はじめての方も見かけます。
Facebookでもこの記事をアップすると人気が高く、たくさんの人が見てくれます。
というくらい、参加者どうしの口コミなどで広がっているのでしょう。
小人数の家族的なイベントだったのが、あれよあれよと大家族になり、
記者もこれにはビックリ。みんな楽しめるのかなー、そんな不安もよぎりました。
スタッフの大平さんから開始の挨拶です。
メガホンで案内していますが、声が届いているのか、いないのか。
聞いているのか、いないのか。それも分かりませんが、とにかくスタート。
そして、「今からサツマイモの苗植えに行きますよ!」の声かけで、
みなさん、ぞろぞろと動き始めました。
サツマイモの苗があるハウスの前に長い列が出来ています。
●サツマイモの苗を切って植えよう!
先頭チームがハウスの中に。その数人に、大平さんが、苗の切り方を伝えます。
(え!!後ろの人たちには伝えなくていいの? と、記者は思いました。
後の人たちを待たせていていいのかな〜、と心配した場面です。
さらに、用意しているハサミの数は、5・6本、少なー)
「じゃあ、やってください」と声をかけますが、
すぐに全員が始められるわけではありません。
大平さんの奥さんもやり方を伝えています。
その様子をみながら、参加者も次々と自分でハサミを持ってサツマイモの苗を
切っていきます。
さほど、難しくはなさそう。
適当な長さにハサミで切っていけばいいようです。
数本切ったら、参加者どうしで、「ハサミ使ってください」と回していました。
特に、混乱はありません。後から来た人たちも順番にやっているようです。
大平さんもその都度、植え方を伝えていきます。
全員揃って、全員がハサミを持って、一斉に伝える、なんていうことをしなくても、
事はスムーズに運んでいました。
60人の参加者に対して、もっとスタッフがいた方がいい、なんて思っていた記者でしたが、
そう思う自分の見方を考えさせられる場面でした。
では、ここで、“Yくんママさん”のレポートを紹介します。
☆@「さつまいもの苗植え」体験記
秋の焼き芋が楽しみ!
同じ野菜でも、とうもろこしやジャガイモのように、
普段食べている部分が種となるものもあれば、
今回のように苗を植えるものもあるんですね。
子供はもちろん、大人の私にも勉強になります。
今回はたくさんの子ども達が来ていたので、
順番待ちでの作業となったけど、揉め事はなし!
先に始めたお友達の観察をしている子もいれば、
畑にいるチョウチョやカエルと追いかけっこをしている子もあり。
この畑には何もないようで、たくさんの遊びが転がっているので、
飽きることがありません。
みんな何かに夢中です。
苗を切った後は、隣の畑へ行って、切り口を挿し、土を被せて、完成。
秋に食べる焼き芋が楽しみです。(Yくんママさん)
やりたい人がやりたいだけやれる、それがこの企画のよいところかもしれません。
●ジャガイモ収穫だ!
今度は、ジャガイモ畑にやってきました。
3月8日にみんなで植えた畑が、こんなに緑の茂った畑になっています。
3月8日の様子はこちら>>>>
それから3か月です。
みんなは畑に散って、それぞれにジャガイモの茎を引っこ抜いていきます。
お父さんと一緒に、ヨイショ!
鈴なりのジャガイモが出てきました。
はたけのあちこちから歓声が上がります。
「こんなにある!」「めちゃくちゃある!」
「チョー、でっかい!」
「メチャでかい!」
はたけが騒然となりました。
みんなの驚きと歓喜の声…
3月に来たので今日も来ました。というお母さんがいました。
「こんなに小さかったのが3か月でこんなになるなんてスゴイ!です」
「スゴイ!スゴイ!」と驚きながら掘っていました。
その凄さは、やはり、3月の体験から実感するのでしょう。
記者も、改めて、自然の力と偉大さを感じました。
この企画の最大のエンターテイナーは、このはたけでしょう。
人を喜ばせるスタッフがいるわけではありません。
はたけ公園は、ないもの尽くしです。
遊具もアトラクションもあるわけではありません。
でも、この収穫の喜を与えてくれるのは、はたけという大自然です。
これは自然界の魔法のチカラです。そのくらいのインパクトがありました。
小さなジャガイモに、思わず、「かわいい〜」と。
「ママ、見て!見て!」
●ジャガイモコンテナ運び
ジャガイモが入ったコンテナを畑から運び出す作業です。
子どもたちも率先してやっています。
こういうことを何だかやってみたくなるんです。
●ジャガイモ神輿だ!
たくさん採れました。コンテナ14個分いっぱいです。
これを倉庫まで運んでいくのにも、子どもたちはやる気満々でいます。
「ジャガイモ神輿だ!」
小さな子も一緒になって押していきます。
ヨイショ!ヨイショ!
「お祭りみたいで楽しい!」「圧巻!」
そんな声も飛び出します。
倉庫の前に運び終わるとみんな拍手喝さい。
ほんと、ただ、これだけのことですが、お祭り騒ぎ。
ジャガイモ祭りになりました。収穫の喜びをみんなで讃え合った感じです。
何かしら、みんなの一体感もありました。
では、最後にYくんママさんの感想をお読みください。
☆A「じゃがいも収穫」体験記
「すごいね?」と共感しながら
3月に植えたじゃがいもの収穫。
たったの3ヶ月で、こんなにも大きく育ち、
たくさんのじゃがいもを収穫できたことに、びっくり。
覚えるのも早いけど、忘れるのも早い子ども達(笑)にも、
野菜の成長と自然の偉大さを伝えやすいですよね♪
じゃがいもを力いっぱい引き抜くことはもちろん、
宝探しのように土の中に残ったじゃがいもを探し当てることや、
土から現れるいろんな(気持ち悪い)虫との出会いもとっても楽しかったようです。
またリアカーを引くという作業も、普段することがないので、
お神輿のようで、とても楽しかったそうです。
こんな風に、自分が種を蒔いた野菜を、自分で収穫できることは、
いろんな発見や出会いがあり、本当にありがたい貴重な体験です。
また、みんなで一緒に「すごいね?」と共感しながら収穫できることが、
さらに楽しいと感じる素敵なポイントだと思います。(Yくんママさん)
●さあ、お昼だよ
そして、ランチタイム。
メニューは、炊き立てご飯、出来立てカレー(ポークカレーです)
蒸し立ての新じゃがバター、サラダ菜に、キュウリです。
マイ食器もすっかり定着しています。
キュウリ丸かじりの味は?
今回は、収穫したジャガイモのお土産付きです。
人が自然とふれあい、自然のチカラを感じ、その中で、人どうしの交流があり、
人と人、人と自然の一体感が芽生えてくる、そんなはたけ企画だったなぁと、
改めて感じた記者でした。「耕作放棄地を子育てフリースペースに!」そんな空間が、
あちこちに出来ていくことを願っています。
(写真・記事:いわた)