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コミュニティづくりから持続可能な社会へ! 
 ドイツの最新事例とアズワン鈴鹿の実践報告《
517日》 A


パネラーの3人(鈴鹿カルチャーステーションで)

ジョンレノンのイマジンの世界は、実現可能?

「ジョン・レンの『イマジン』をご存知だろうか?
「想像してごらん、天国なんて無いだんと… 国境も、宗教も、所有するものも無い、戦争も無く、みんなが平和に、家族のように分かち合って暮らす。
みんな仲間になって世界は一つになるんだ」
こんな中味だろうか。

もし、この世界が本当にあったとしたら、どうだろう?
「そんなバカな、現実離れしている、なるわけないよ…」
「単なる理想に過ぎない、現実は…」
「あったらいいなあ、そんな世界で暮らしてみたい」
「出来るなら創ってみたい」

議論百出のことだろう。実現不可能と見る人からは、馬鹿げた話かもしれない。ところが、そんな社会を実際につくってみよう!と試みている人たちがいる。
「アズワンコミュニティ鈴鹿」がそれだ。その実践報告が次に紹介された。 (記者:いわた)


アズワン=一つの世界、"やさしい社会"とは! 


アズワンコミュニティの小野雅司氏

小野雅司氏による「アズワンコミュニティ鈴鹿の『やさしい社会』とは」の発表だ。 小野氏は、鈴鹿でアズワンコミュニティづくりを試みる一人。試行錯誤や失敗を重ねながら現在に至っているという 。

実際につくってみよう!



「アズワンとは、"一つの世界"を意味しています。元々私たちは一つの世界に住んでいます。『イマジン』の歌詞にもその言葉が出てきますが、"想像"するだけでなく、その世界を実際に作ってみたいと、その試みが始まり14年目になります」

「アズワンでは、家族はそれぞれで暮らしていますが、互に境や囲いがなく、お金のやりとりのない贈り合いの経済で、家族のような間柄になっています。上下、命令、規則もなく、失敗しても責め合いや責任の押し付け合いもありません」



現在の様子を表す簡単なスライドショーがスクリーンに映された。

「空気を感じてもらえたでしょうか」

社会の成り立ちとは?



「社会とはそもそも何だろうか」と問いかける。

「簡単に言うと人と人とのつながり」ではないか、と言う。
「社会がよくなるとは、この人と人とのつながりが良くなること」だと。
「持続可能な社会という時に、エネルギー、環境、経済、農業、医療…といった分野があるが、その土台は人と人との繋がりで、その上に各分野が成り立つもので、人間関係が持続してこそ、持続可能な社会が出来るのでは」と解説する。

「同じ目標を目指しながら、意見が違うと対立したり、関係が崩れるという話を聞く」が、
「何でも話し合える親しい人と人の関係が築けたら問題が問題にならない。親しい人と人との繋がりをベースにした社会。その一つのモデルをつくりたい」と言う。
研究所、スクール、コミュニティの相関図を示しながら、そのシステムへと話が進む。

20分ほどの時間で、「やさしい社会」の中味を伝えていたが、初めて耳にし、目にする人には腑に落ちるどころか、混乱した恐れもある。その内容を理解するには、一週間くらいかけて、自分に染み付いたものを取り除きながらじっくり考えてみないと、到底理解が及ばないのではないか。逆に、頭で理解するよりも、触れて感じ、やってみることの方が案外、容易いかもしれない。


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