餅つきでSCSの新年幕明け《1月4日》
『新年餅つき』(F10号水彩)
一面の雪景色となった早朝。白く化粧された田畑の土や木々の葉は、眩しい光を放っていた。ピリッと肌を刺す空気も一際澄んでいるようだった。
新しい年を迎える喜び―― それはどこから来るのだろうか?
新年と共に何かがリセットされ、真っ白なキャンバスを見るように、新鮮な気持ちにさせてくれるからだろうか。何も無い状態、ゼロから始める時、そこには無限の可能性が広がっている。
年の変わり目は、私たち人間が作った観念上の営みだ。なぜなら、自然界は、毎日同じように動いているだけだから。
新しい年。それは過去を消し去り、新しい気持ちに立ちたいという欲求の表れかもしれない。真っ新な気持ちになること。子どものような純真無垢な心になること。そんな心境に立った時、自ずと漲る力が湧いてくる、その境地を求めている気がする。
白く覆われた風景を目にし、ふと想いに駆られた。 (画・文:岩田隆)
「目の前でついて食べられるのが嬉しいみたいです。もう4つか5つずっと食べてます。」
(お母さん)
始めて相の手をしたKさん
「面白かったです。ただペロンとやるだけじゃなくって、水を差したり、穴があかないように均等にしたり、適当じゃないんだと、やってみて思いました。餅つきは力がいるもんですね」(市内・女性)
杉本さんの抱負
演奏に合せて踊る子どもたち
最後に杉本信之さんに今日の感想を聞いてみました。
「今年は元気な男の子が多かったね。すごくいい雰囲気でやれました。」
今年はカフェ・サンスーシがオープンしますよ。
フランス語で、憂いがない、気楽な、という意味です。
「へー、日本語にはない言葉ですね。面白いなー。
日本人は、過去を嘆き、未来を憂いてばかりいて、今という時に目が向いていない気がします。今を見つめたら、幸せな気持ちになれる。子どもに恵まれ、ご飯が食べられて、暮らしていること事態が幸せではないでしょうかね。
その精神的な豊かさを大事にしたい。
昨年12月に父を突然亡くしまして、死を間近にして生きることを考えました。
人間いつ死ぬか分かりません。だから悔いのないように、今という時間を大切に生きたい。ぼーと過ごす時間も大事だと思います。効率だ、何だって言わないで。
こんな場で子どもと触れ合ったりすることも大事ですね」
SCSのイベントにも毎回いろんな方が参加されるようになってきました。
お互いに、あまりよそよそしくもなく、気兼ねもせずに、自然体でいられる場になればと思っています。少しでも“ゆるーい”空気を吸って、「○○しなくちゃ」「ここではこうしなきゃ」という義務や責任から離れてラクな自分で居られる空間。ゆっくりと自然とみんなとも親しくなっていけるように。そんな街のステーションになれるよう、今年もよろしくお願いします。
(写真・文:いわた)
1月4日の「一日てっらこや」NEWSは、また後日掲載します。
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