フランス映画のエッセンスを通して、フランスの歴史や文化に触れるカルチャーカフェ。
笑いや悲しみ、愛と憎しみなどをテーマに映画の意図を探る楽しい一時。
講師の大嶋優さん(関西学院大学フランス語講師)のトークで、フランスがますます身近になり、興味が尽きません。
他国を知れば自国が見え、歴史を知れば、今という時代も見えてくるような…。
月に一度、 土曜の午後を知的に優雅に過ごしてみませんか?
これまでのラインナップ
第1回『ヴェルサンジェトリクス』『ジャンヌ・ダルク』『王は踊る』 第2回『フランス革命』前編 第3回『フランス革命』後編
第4回『さよなら子供たち』 第5回『パリ空港の人々』
第6回『髪結いの亭主』 第7回『トリコロール/赤の愛』
第8回『憎しみ』 第9回『ミッション・クレオパトラ』 第10回『ギャルソン!』 第11回『8人の女たち』
第12回「ルパン』 第13回『マルセルの夏』
第14回『カミーユ・クローデル』 第15回『ココ・アヴァン・シャネル』
第16回『太陽がいっぱい』
次回の予定
2012年7月14日(土)午後2:00〜4:30
映画『潜水服は蝶の夢を見る』(2007年、監督ジュリアン・シュナベル)
もし私が目覚めたとき、意識ははっきりしているのに、身体がいっさい動かせない、左目のまぶたしか動かせないと悟ったなら、私は正気でいられるだろうか?
今回取り上げたく映画はジュリアン・シュナベル監督の『潜水服は蝶の夢を見る』です。原作はジャン・ドミニク・ボビの自伝Le Scaphandre et le Papillon (潜水服と蝶)。
ジャン・ドミニク・ボビはファッション雑誌ELLE(エル)の編集長として忙しい日々を送っていた。が、ある日突然、脳卒中で倒れた。唯一自由に動かせる左目の瞬きで自伝を執筆。出版数日後他界。彼が最初に示した言葉はJE(私は)である。