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taitoru2おじさんのニオイ

 

 

最近の創造塾の様子を少しだけ紹介しましょう。

この日は、それぞれやることが違っています。
こう君は牛乳パックで外輪船を。山口君は、カーネーション作り。
タッちゃんは、プラ板で鮫を切り抜いています。
各自が追求したいテーマで制作に励んでいるところです。

創造塾も1年になりますが、この間様々な教材で学んできました。
そうすると、その子が興味を持ったり、ハマったりすることが出てきます。
各自が創造の翼を広げ一つのテーマを追求していく、そんな理想の形になりつつある昨今です。

こう君は、乗り物が大好きなようで、バスや電車、船などの工作に積極的。
タッちゃんはプラ板にはまり、キャラクターデザインや、恐竜、魚、と毎回テーマを変え、作り方にも進化がみられます。
山口君は、用意した教材に取り組みますが、工夫して作るのが得意です。

学校の授業では、ちょっと見られない光景かもしれません。少数だから出来ることですが、
自分の好きなことを見つけて、夢中になれる。これも創造塾の魅力の一つだと思います。

そんな彼らに気づかされたことをこの物語で伝えていきたいと、ペンをとっています。


   
  さて、その「ひょうたん物語」ですが、舞台は、 カルチャーステーションの西面にある小さな庭です。花壇や芝のあるちょっとした空間で、そこにステンレスの流し台が設置され、瓢箪作業を行なっています。

   前回は、瓢箪に穴を開けて、水中に沈めるところまでお話しました。
   それから一週間が経ちました。
   暑い日が続けば一週間ほどで中味が腐ると聞いています。
   瓢箪は、どうなったでしょう。楽しみに行ってみると…

  さほど変わった様子がありませんが…
       
  瓢箪を取り出して、振ってみると、中から種が出てきます。

 なるほど、こうやって出していくんだ。更に鉄棒で、中をグリグリと空洞を広げ…


 再び、水を入れて、沈めることにしました。
 小さな穴から中に水を入れる作業は結構時間もかかります。
 水がちゃんと入ると、瓢箪も沈んでくれるようです。
 種だし・グリグリ・水入れ、この一連の工程を一つ一つやりました。バケツ2つ分。

 
一週間前はぷかぷか浮いていたのが、バケツの底に沈む瓢箪が出てきたのは大きな変化です。


baketu2

また、重石を載せて、一週間待つことに。

何気なくやった作業でしたが、気づくと…

   
なんだ、この臭いは…



ヒェー 強烈な悪臭! 瓢箪の腐った臭いです。
僕は、鼻があまり効かないので、素手で一連の作業をしていましたが、
終わってみると、酷い臭いが手に!


  
とにかく石鹸でゴシゴシと洗う!

  
が、なんか、ニオウ。臭いがとれません。
この悪臭を、後に子ども達から「おじさんの臭いがする」と言われました。
おそらく加齢臭のことでしょう。僕も我が娘たちから「パパ臭い!」と散々言われていますが、
それがこんな臭いだとしたら、避けたくなるのも仕方ありません。
自分の体臭にはなかなか気づけないものですが、まさか、それが、こんなひどい臭いだとしたら、
恐ろしや!
(また、「パパ臭い!近寄らないで!」と娘に言われそう。トホホ…)


そして、一週間後
     
どうだ、ゴム手袋をすれば大丈夫。バシっと決めて、瓢箪の世話へゴー!
(かなり大げさ)
           

瓢箪を取り出して、振ってみると、今度は中からドロドロとした液体が出てきます。
これは、身が腐ってきた証拠では!?
       
表面の皮も、擦ると剥けてきます。

             
再び、瓢箪の中に水を入れて、沈めておくことにしました。
今度は、どの瓢箪も下に沈みます。
             baketu2
そして、更に一週間が経過。

瓢箪を取り出し、またまた水でよく洗いました。これで種だし作業は完了です。
後は天日干しして、乾かすだけ。
庭に棒を立て、そこに瓢箪を刺していきます。

穴開けから3週間。なんとか、完成です。

「君たちが、どうやって、ここにいるか、初めて知ったよ」
手は臭くなるし、手間はかかるしで、一朝一夕には行かないことを痛感しました。
この一連の作業を今度は子ども達とやる番です。
どんな体験になるのか、そしてその瓢箪を使って、どんな作品を作るのか、
とても楽しみになってきました。つづく
 >>>次は 6 ひょうたん合戦!?
(2014/5/30 絵と文 アートスクール講師:いわたたかし)

ひょうたんものがたり 1 プロローグ    
ひょうたんものがたり 2 型にはめないアートのチカラ  
ひょうたんものがたり 3 陽と土からの贈り物
ひょうたんものがたり 4 悲しむひょうたん

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