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ひと 自然 社会 人間観察シリーズ I 





鈴鹿カルチャーステーションの
坂井和貴さん。



新シリーズスタート
坂井氏のFBに書き綴ったブログを
改めて紹介します。

日常の何気ない一コマから
そこに隠れた本質を
さりげなく見極めようと する視点に
新たな発見があるかもしれません。
「ひと 自然 社会 人間観察」
シリーズと
「SCS学習塾の一コマ--
ちょっと学習塾の話」などを
お楽しみください。

このコラムは、
坂井氏のフェイスブックから
本サイト管理者が、
勝手に拝借して掲載して
いるものです。


 
   
   


 

 

                       2015年1月28日UP

科学とか、哲学とか、これも難しそうに思える言葉だけど、「ホントの哲学は中学生でも理解できるシンプルなものなのでは?」

そういえば、この「サイエンズ」という表記にする際には、今ドイツ在住の哲学者・有坂陽子さんにも協力してもらいました。(7月4日FBより)



『サイエンズって ナニ?』 〈2009.04.17 サイエンズ研究所FBより〉

―― サイエンズって、どういうことですか?

サイエンズは、別の言葉だと、科学哲学 と言ってもいいかな。

―― 科学? 哲学? って、なんだか難しそう〜

言葉は難しそうだけど、やることはシンプルで、易しく言うと、
科学は「どうなってるのかな?」、哲学は「なんでかな?」と、
いつもクエスチョンをもって検べることかな。

――科学は「どうなってるのかな?」で、哲学は「なんでかな?」というクエスチョンですか? ? ? うーん、簡単そうにも聞こえるけど……、これこそクエスチョンだー。

例えば、楽器のピアノ。
ピアノは「どうなってるのかな?」というのは科学。
それから、ピアノがある、人間がピアノというものを作った、
それは「なんでかな?」というのが哲学。

――ピアノがあるのは「なんでかな?」、
ピアノを作ったのは「なんでかな?」 そんなの分からんなぁ〜

分からなくてもいいんだ。
「どうなってるのかな?」「なんでかな?」というクエスチョンが自分の中にあるということがサイエンズの始まりだから。

――答えよりもクエスチョンが大切なんですねぇ。

人が"生きている"ということを「どうなってるのかな?」と検べるのが科学で、
「なんでかな?」と検べるのが哲学と思うよ。
"お金"とか"規則"とか"学校"なども、
「どうなってるのかな?」と科学してみる、「なんでかな?」と哲学してみる。

―― ……うーん、だんだん難しくなってきた〜

ピアノや自動車について「どうなってるのかな?」と科学するのは分かり易いかな。
「なんでかな?」と哲学するのは、馴れないと難しく感じるかな。
でも「なんでかな?」と思うことってあるよね。
"規則を守る"とか"迷惑をかけない"とかだと、「なんでかな?」と考え易いよね。
これも哲学だよ。
でも、"規則を守る""迷惑をかけない"のは「どうなってるのかな?」と科学する方が、馴れないと分かりにくいかもね。

――「どうなってるのかな?」と検べたら、「こうなってる」と分かることがあるし、
「なんでかな?」と検べたら、「こうだから」と分かることもあると思うけど……。

例えば、自動車は、ガソリンを燃やしてその力でエンジンを動かして……
「こうなってるんだ」と分かったように思っても、
ガソリンを燃やすって「どうなってるのかな?」
エンジンを動かすって「どうなってるのかな?」と、
分からないことだらけだと思うよ。
学校があるのは「なんでかな?」、
規則があるのは「なんでかな?」と検べて「こうだから」と分かったと思っても、
じゃあそれは「なんでかな?」、更に、更に「なんでかな?」と、尋ねてみると、
どこまでもキリがなくて、誰も答えられない……。

――小さな子どもが「なんで?」「なんで?」と、聞いてくると、しつこく感じて、
ウルサイ!そういうものナンダ! と言ってしまうのは……、
そうか……答えられないのか……。

そうだね、そういう意味では、小さな子どもが一番の哲学者かもね。

――へぇーっ? 小さな哲学者???

おとなになるにつれて、分かったと思うことが多くなって、
「なんでかな?」と思うことが少なくなって、哲学しなくなっちゃうんだろうね。
「そんなことされたら腹が立つのは当り前だろ」としてしまわないで、
腹が立つというのは「どうなってるのかな?」「なんでかな?」と、
どこまでも、どこまでも、クエスチョンがあると面白いだろうネ。
まだまだ、続きがあるけれど、今日は、ここまで。


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